不動産業界では現金支払いが主流の仲介手数料の支払い方法
不動産の売買をする際、売主に対して不動産の本体代金を支払う必要があります。
この本体代金は現金や住宅ローンを利用して支払われます。
また、不動産売買時にはさまざまな諸費用が発生しますが、そのうち最も大きな割合を占めるのが仲介手数料です。
仲介手数料は購入時に30％から45％程度の割合を占め、金額にすると約20万円から300万円程度になります。
現金支払いが主流の仲介手数料の支払い方法
不動産売買において、仲介手数料の支払い方法は昭和から現在の令和の時代まで、主に現金支払いが主流となっています。
この理由は、不動産業者が現金の受け取りにしか対応していないためです。
しかし、現代の世の中ではキャッシュレス時代が到来しており、クレジットカード支払いやQRコード支払いなど多様な支払い方法が存在します。
公の機関でもキャッシュレス決済が導入されている名古屋市
名古屋市では、各区役所や市税事務所などでキャッシュレス決済が導入されています。
これにより、住民票や印鑑証明書の取得、市税の納付など公の機関での手続きも現金以外の方法で支払うことができます。
不動産業界ではキャッシュレスが未導入である理由
一方、不動産業界ではまだキャッシュレスがほとんど普及していません。
これは、新しい方法に対する抵抗や、古い慣習の中での取引方法が根付いているためと考えられています。
また、不動産業界には大手から個人事業主までさまざまな事業者が存在しており、個人事業主が多いこともキャッシュレス未導入の理由として挙げられます。
キャッシュレス決済の普及が進まない理由
キャッシュレス決済の普及が進まない理由は、個人事業主の中には現金を使うことに強いこだわりを持っている方がいるためです。
現金での取引が一番安定していると考えられており、キャッシュレス決済の導入に対する関心があまり高くありません。
キャッシュレス決済の手数料がネック
キャッシュレス決済を導入すると、そのために必要な手数料が事業者に発生します。
特に小規模な個人事業主にとっては、手数料の負担が大きなネックとなっているのです。
現金での取引では手数料の心配はありませんが、キャッシュレス決済では手数料が必要となるため、多くの個人事業主が導入をためらっているのです。
入金の遅さもネック
キャッシュレス決済を導入すると、現金での取引と比べて入金のサイクルが遅くなることも課題となっています。
現金での取引では即座に現金が手元に入るため、事業者はすぐに使うことができます。
しかし、キャッシュレス決済では入金までに時間がかかるため、事業者が入金まで待つ必要があります。
参考ページ：不動産売買時の仲介手数料はクレジットカード支払い可能
このような入金の遅さを嫌がって、個人事業主の中にはキャッシュレス決済の導入をためらう人々も少なくありません。
仲介手数料は諸費用の大部分を占める